肝(臓)がん

 肝臓にできるがん(原発性肝がん)は、肝がん(ヘパトーマ)と胆管がん(コランギオーマ)に大別することができる。肝がんは、肝細胞や胆管の上皮が悪性化することにより起こるものである。肝がんでは、しばしば肝硬変症を合併しているために、肝硬変があれば肝がんになると言われてきたが、実際には肝がんが肝硬変を伴うことは多いが、肝硬変が肝がんになるとは限らない。症状は上腹部の痛むときに背中の痛みがあり、肝臓の腫れや黄疸、腹水がたまることなどから疑われる。
 肝機能検査ではα‐フェトプロテインの出現が特徴とされ、がんの発生した場所と拡がりにより肝臓の部分的切除も行われるようになったが、まだ予後の悪いがんで死亡率も高い。胆石症と胆のうがんの場合も、胆のうにがんが出来る場合、胆石を伴うことが多い。したがって胆石症と胆のうがんの関係も、肝硬変症と肝がんの関係と同じように、問題にされている。高齢者の胆石症はがんになることが割合多いので気をつける必要がある。がんになる可能性ということを考えて、高齢者の胆石に関しては、早い時期に手術をして取り除いたほうがよいと言われている。すなわち、石が長いこと体内にあるということで、慢性の刺激が加えられ、それが発がんということに結びつく可能性があるからである。60歳から70歳ぐらいで、長い間胆石があるということがわかっていたら手術したほうがいいということになる。同じ胆石症でも症状のないものもあり、サイレント・ストーンなどと言われている。この場合は放置して様子を見るが、同じ無症状の胆石症の場合であっても、若年と高齢の場合は予後を考えると差がでてくるので手術の必要性に差を生じてくる。

 

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