腸チフス
腸チフス菌による急性の消化器系伝染病で、法定伝染病の一つである。腸チフス菌は長さ2~3ミクロンの桿状の菌で、サルモネラ菌に属する。主に飲食物を通して感染する。抗生物質の発見などにより減少している。症状は、全身のだるさ、頭重感などがあり、寒気を伴い発熱し、食欲不振、口内乾燥などと共に赤い発疹が体に現れ、下痢または便秘をして腹部が膨れる。熱が下がるようになっても、心衰弱、腸出血などの重い合併症を起こすこともある。腸チフスでは、発熱があっても脈拍数は少なく、血液中の白血球が減少したりする。診断は血液や胆汁、便の中にある病原菌の検出による他、血清反応からも疑われる。抗生剤を投与して治療するが、保菌者の治療は難しい。