ウィルス(virus)



 ウィルスは普通の光学顕微鏡でみることはできない大きさ(10~400nm)で、細菌濾過器を通過し、人工培地では増殖しないなどといった特徴をもつ微生物である。
 ウィルスは核酸としてRNAかDNAのいずれか一方のみを融資、前者をRNAウィルス、後者をDNAウィルスと呼ぶ。
 ウィルスはインフルエンザ、ポリオ、麻疹、日本脳炎、黄熱、狂犬病などの病原体として知られる。
 ウィルスの病原性は細胞に対する作用であるが、ウィルスの種類によっては細胞に高度の障害を与え、細胞を破壊してしまうものがあるかと思えは、ある種のウィルスは細胞にはほとんど障害を与えず、その細胞と共存しているものもある。また、ある種のウィルスは細胞に腫瘍性の変化をきたすこともある。
 ウィルスの感染を受けた細胞は、その細胞膜に変化をきたし、細胞融合や細胞表面の新抗原の発現などがみられるようになる。
 また、ウィルス感染を受けた細胞の核や原形質の中に特有な染色性を示す封入体が認められることもある。
 さらに、ウィルスの感染によって、インターフェロンが産生されることもあり、インターフェロンはウィルスの増殖に対して干渉作用を示すことが知られているが、この性状を利用して、ウィルス感染の治療やがんの治療にも用いられている。




 

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